ボトルマン BOT-20 ケルペプス レビュー


スカルピストルに続いて、今月も新型のボトルマンの登場!「ケルペプス」です!

前情報として、レッグアーマーにギミックが入っていて、発射角度を下向きに調整できることが特長の機体ということで、 現状比較的珍しい可変ギミックアーマーに着目しつつ、レビュー行ってみます。

内容物。やはりレッグパーツがギミック用に複数パーツある以外はシンプルな構成。ホルパはノーマル。アームも単一パーツですね。

さてさて、ひとまずコアについてですが・・・


・・・ふむ。まぁスカルピストルと同じ感じで、上下を止めるフックが下側から出てて、ホルパ初期位置が開き気味になって、 その分エッジが厚くなってますね。が、特にエッジ部分の肉の足し方とかまったく同じというわけでなく 微妙に違うのが悩ましいところ。

頭内部のリブも後期版。ローディングがスムーズです。


そんな感じで、おおむねスカピス方式ということで、やっぱり安定してるんだと思われます。 ただ、スカピスで見られた「パーツ勘合の緩さ」について、ケルペスではかなり「渋め」方向に戻っています。 スカピスではパコパコできた再分解もケルペスでは一苦労でした(白化しちゃった)。 個体差なのかロットで違うのか、はたまたこういう設定なのか、それともそこまで気にしていないのか・・・
あとは、トリガーに関しては新形状のプッシュイン面が上下に長いタイプ。 ボトルマンでいえばワンダーグレープ以来?上下角度のコントロールがコンセプトの機体なので、 トリガーの上下角度を意識しやすい形状となっています。

そしてメインのレッグアーマー「ドロップフット」!

接地部分のパーツと本体取り付け部分のパーツが軸接続されていて、その間に前後にクリックでスライドする角度調整パーツが入ってる感じ。


本体取り付けパーツの下にある突起が、スライドパーツの凹みにハマって高さが決まるようです。

こうやってスライドパーツを一番後ろまで引いた時が水平状態で、全部で3段階の角度を調節できるんですね。
1…
2…
3…
4…
・・・4?
えっと、あれ?4段階ある?

えーっと、えっとですねぇ・・・あーはいそういうことかなるほどねー

この「幻の4段目」はですね、スライドパーツを装着するためにある、段階とは別の遊び部分がですね、 本体取り付けパーツの俯角の遊びと奇跡的に一致してなんとなく成り立ってしまってる感じです。 だからほら、スライドパーツの高さ決め部分が本体固定パーツの凸と触れてないでしょ。

きっとなんか前の方の想定してない部分が当たって高さ決めてるようですし、 この状態で変な力がかかると変なことになるかもしれないので、 やはりイレギュラーな状態ということで、みなさん正規の使い方しましょう。

頭部。
スカピスと比べるとまぁ標準的な部類。コーラマルとかワンダーグレープとかに近いかな。 ただ、位置関係が良かったのか、左右装飾部の裏側にC字パーツを仮止めできるような突起が付いてて、 犬の頭部パーツが小さいのと相まってかなり安定してる感じです。いい。

といった感じで、アーマー一式

ボトルマン本体に装着して、ケルペプス完成!
うんカッコイイ。カッコイイは正義。
今回は特にビーダマンぽいデザインなんですよね。 頭部の左右の飾りはスパビーのケルベロスのオマージュだとして、 ヘッドアーマーに一体になったチンガードというかむしろブレストガードとか、アームの拳の雰囲気だとか、 今までで一番寄せる気がする。 股間の突起のモールドに至るまで、ほらなんか無いはずのラバーパーツが浮かんでくる。

ちなみにヘッドアーマーですが、ブレストガードが干渉してショートバレル砲と互換はできませんね。
・・・このブレストガード、ただの意匠パーツじゃなく、もしかして上面方向の弾道も補正してる? そうか、上下の発射角度に焦点をあてた機体だけに、そういうとこにも気を使ってるんですね。 ちゃんとスペックとして書いてく・・・書いてた油断してた。
なるほどそういう感じで今回はヘッドアーマーじゃなくてフェイスアーマーなのか。なるほどね。

アームに関しても、今回はショルダー部が突出してて、コーラマル程とはいかないまでもギョクロックと同等以上には持ちやすいです。
あ、ギョクロックアームと言えば、ギョクロックアームについてたリミッターがこいつにも付いてる!
ギョクロックほどではないけど、デフォルト時にほんのり開き方向に矯正してる。 うーん。パワータイプだよね?しかも影響あるかないかの微妙な力加減で。 もしかすると締め撃ちし過ぎに対する安全装置なのかな? デフォルト位置以上締めようとするとボディの丸みによりスルンとアームが外れるんですよ。 でもそれ以上に持ちやすい肩のコーラマルとかには無いし、うん謎。

ドロップフット各段階での姿勢。
うんやっぱり流石に幻の4段目の角度はエグい。

下向きに撃つのは、やっぱり近場に転がっているキャップとかに当てるときやりやすかったりしますね。 後は遠距離でも、地面と平行に撃つと接地タイミングが結構ばらついて弾道に変化が出やすいけど、 ドロップフットだと接地タイミングを比較的制御できるんで、弾道のばらつきが落ち着きやすい感じでしょうか。 やっぱりコイツ、パワータイプじゃなくてコントロールタイプだったんじゃ・・・?

ちなみに、ドロップフットのギミック感を演出してくれているフット後部の構造物ですが、

こうやって指で押さえてやるとレッグアーマーを本体から簡単に取り外せます。これは便利。ドロップフット自体がこの角度でパカパカするのでとっかかりが必要なのはわかりますが、これによってむしろ他のボトルマンよりレッグ外しやすいすらある。みんなこんな感じのを付けてやればよかった。今後標準化されるかな?

そんな感じで、ケルペプスでしたー。
メインのドロップフットにしても、競技の形態的にハイアングルスペシャル的なイメージなら容易に想像できたけど、 下向きに角度をつけるとかいう結構斬新な発想は意外でしたね。ボトルマンならではというか、そういう隠れた要素はまだいろいろあるのかもしれないし夢が膨らみます。
そして何よりコイツかっこいい!バレル的な要素を持ちつつデザイン面でさらなる可能性を感じれるフェイスアーマーが何気に発明ですね。よりDNAに訴えるプロポーションを醸し出しています。
ではまた、次回もいいのが出るのを祈りつつ。ありがとうございましたー。(2021/09/12)

(世界よこれが日本のお辞儀だ!)