価格:¥1100(1000) 発売日:2022/04/23
ついに始動したDX(ドリンクロス)システムシリーズの第1弾。 ボトルマンシリーズのフラッグシップ機である「コーラマル」がそのDXシステムを搭載して登場です。 特に今回第1弾でもあることからDXシステムの構造自体とかにも着目しながら進めてみたいと思います。
価格:¥1100(1000) 発売日:2022/04/23
ついに始動したDX(ドリンクロス)システムシリーズの第1弾。 ボトルマンシリーズのフラッグシップ機である「コーラマル」がそのDXシステムを搭載して登場です。 特に今回第1弾でもあることからDXシステムの構造自体とかにも着目しながら進めてみたいと思います。
パッケージのフォーマットは初期シリーズから刷新。ペットボトルっぽいイメージは引き継ぎつつ、一般的なタグ付き箱(前後逆)になってます。
内容物の構成自体はそこまで変わった感じでもないです。コア、アーマー、キャップにシール。 トリガーがユニット式になりましたが、そのユニットは組み済みになってます。 シールは意外と少なめになってますね。これはありがたい。
コーラマルのホールドパーツは片側ラバーが特徴ですが、DXでもそれを継承。 そしてなんと、両爪ともエッジ差し替え方式となり、ラバーとプラのチップを左右どちらにも任意で取り付けることができます!
爪に設けられたリブに、チップのアンダー部分をパチンとつける感じ。 プラチップの方はアンダーが浅めになっていて、ラバーもプラも、少し爪を立ててやれば簡単にチップを着脱できます。 これはアレですね。ホルパ本体は共通で、エッジが厚めになる「パワーチップ」とかも出せるんですね・・・すごい拡張性や。
標準では右がラバー、左がプラが正しいですが、このように簡単に逆回転にもできます(説明書には載ってない)。 (一応公式サイトによれば、このチップの左右の入れ替えや、両方同じプラプラにしたりラバラバにしたりもレギュ範囲内みたいですね。)
あと、コーラマルがパワータイプのコアボトルということで、ホールドパーツもパワータイプ対応で、 爪の背面にアームで締め撃ちをするときに力を伝えるための突起が設けられています。 連射タイプやコントロールタイプのホールドパーツにはこの突起が無いので、締め撃ち・パワーショット要素をコアに持たせることができています。 (連射タイプのコアにパワータイプのホルパ入れるとか、そういったコア内部の機体間での入れ替えはレギュNGみたいですね。)
それと、そもそもの話ですが、御覧の通り、DXシリーズではホールドパーツが左右一体のFU式になってるんです。 右と左のホールドパーツが下側のブリッジでつながっている。 ただ、厳密にはクロウの軸より後ろにブリッジがあるので、左右のカウンターレバーをブリッジでつないでる感じでしょうか。「カウンターブリッジ」やな。 この辺ボディに合わせたときにもうちょっと触れます。
そしてそのホルパをボディに組み込んでコアボトルができるわけですが、
ホルパのカウンターブリッジの下面にも2つ軸があり、クロウの軸と合わせて4つの軸をダボとしてコアボディの下側に「乗せる」ようにして、 その上からコアボディの上側で挟み込むように留めます。
この時、上側のボディはホルパのカウンターレバー部分を包み込むように固定しています。 これは、初期ボトルマンの構造を引き継いでいて、それもそれなりにきちんと機能しています。 この点からして、この左右一体ポルパは系統的に初期ボトルマン方式の発展系と考えられ、 その構造的脆弱性をカウンターブリッジによって補強したものと考えられます。
初期ボトルマンは、ボディでカウンターレバーを包み込むという構造のみで弾性力を発揮していたため、 ボディ全体がカウンターブリッジのような役割で接続部に負担があったのに対して、 カウンターブリッジと左右ホルパを一体化することでボディへのの負荷が減った感じでしょうか。他にも軸のオスメス逆転とかも効いてますね。
さて、組み立てに戻って、トリガーユニットに対するオネジ部分を兼ねたロックパーツで後方をロックします。
この構造自体は初期ボトルマンと同様ですが、ボディがシンプルなモナカ割りになって、トリガーもモジュール化されため、ロックパーツはこれだけ。 前側はホルパのカウンターレバーの横でスナップフィットしてました。
これでコアは基本的に完成。初期ボトルマンの、分割化されたホルパやトリガーの複数パーツを挟みながら、 複数のロックパーツを使う構造に比べかなり簡単にコアをくみ上げることができます。
一応「コアボトル形態」にするためにトリガー基部にエンブレムキャップを取り付けます。やたらここへのキャップ取り付けがキツイのなんなんだろう?トリガー側のサイズの限界とかあったのかな?
これでコアボトル完成!うーんコアボトルには「CMコアボトル」とか名前付いてないのか・・・惜しい。一応公式だと「パワーコアボトル」みたいな呼称も出てきたけど、「パワー」がこれだけってことはないだろうし・・・。
じゃぁコアボトルができたので、取説の順番と違いますけど星獣アーマー組み立てましょう。
バラバラ状態のアーマーパーツを用意。今回トリガーモジュールもアーマー扱いになったもの面白いです。
まずフットアーマーにウイングパーツを取り付けます。フットは前後逆に使って、上面の凸をウイング裏面の穴に挿します。
今度は余剰になりそうな軸の固定キャップをあらかじめアームパーツに取り付けておいて、その左右分をフェイスパーツの上面に取り付けます。 あぁ、アームの内側の謎の凹みはここに挿さるやつやったんやな・・・
そして、これとさっきのウイングユニットを合体。フットアーマー上面の複雑な押切はこの時にフェイスパーツを固定するためやったんや。
さらにトリガーユニットを後部へ装着。フェイスパーツの後部にキャップの筒構造がぴったり挿さるスリットがあるんですよ。すげぇ。
最後にヘッドパーツを取り付けます。フットパーツの上面に押切で凸が作られてて、フェイスのほっぺの裏の穴を挿す感じ。
星獣アーマー完成!
余剰なしでこのまとまり!象徴的なヘッドパーツやウイングパーツを上手く配置しています。
星獣アーマーをいったんばらして、ボトルマン形態に合体させるために各アーマーの準備をします。
ヘッドアーマーはフェイスとヘッドのパーツを合わせます。 フェイスの横のヘッドバルカンみたいなボスがヘッドの裏の穴に挿さります。 ここは単純に渋みなんですよね。現状ひとまずそんなにポロリませんが、経年で少し不安。
ショルダー部分になるウイングパーツにアームパーツの軸を挿して、キャップパーツで固定。 この構造のおかげでアームパーツが軸で独立可動できて締め撃ちが可能になるんですよ。 また、グリップになるウイングパーツはしっかりとコアに固定されるから安定性も良い。 あと、この固定のための小さいキャップは軟質パーツ。なるほどゾイド的思想。ホルパのラバー型を無駄なく利用できてそうです。 繰り返しの着脱にも強いので星獣アーマーの組み換えにも向いてます。
フットは1パーツ成型。標準的な高さと大きな接地面が特徴です。 裏面の丸穴が気になるところですが、成型上の都合かもしれないしまだ謎。 総量は減っても相変わらずここのシールは最高難易度。
個別のトリガーはトリガーベースからトリガー本体にかけて各機共通のようで、 各機の個性を出したプッシュ面を別パーツ化し、それを組み済みにしてユニット化してるようです。 コーラマルDXは両手撃ち向きの初期コーラマルの形状をほぼほぼ踏襲。
では各アーマーの下準備ができたので、コアボトルにアーマーを取り付けていきます。
ひとまずコアボトルからキャップを外し、トリガーユニットを装着。 ここがなかなかすごいことしてて、トリガーの上下向きを合わせていったん差し込んでから、 トリガーユニットのキャップ部分を回転させてボディに固定するんですね。いや最初てっきり、 ボディがガランドウになってて、トリガーごとクルクル回して付けるんだと思ってたけど、 そりゃ確かにインターフェイスがキャップ形状なんだから、キャップを通過させられないしガランドウにする意味はないわけで、 だったらトリガーの向きがきちんとなるようにして固定するべきだし、パーツ点数増えてもこの方式は正解だわ。
コアボディから上方向へ生えたリブにアームアーマーを上から取り付ける感じ。 機体を下に押さえつけたり、前後左右に動かす意味ではこの取り付け方向が合理的ですね。 ボディへ取り付けることでホールドパーツへの影響を任意にできるので、 コーラマルみたいな締め撃ち機の優位性を上げることもできるし、 発射威力と機体の保持を完全に別で考えられるから、やっぱこれだわ。 重箱の隅をつつくとしたら、強ホルパで意図的な弱ショットを撃てないとかかな?
これに関しては初期ボトルマンとほぼ同じ方式。結局脚はこれが安定なんですよね。
基本的にはコアにある基部へ前側から挿し込んで、最後にヘッドの下側のフックをパチンさせる感じ。 外すときはこのフックを後ろから押してやるといい感じにとれる。 ちなみに、アームの着脱にヘッドが干渉するんで、取り付けはアーム→ヘッドの順ですね。取り外しはその逆。
こう・・・、頭部が塊で着脱できると、ちょっと怖いですよね。マ〇っちゃいそうで。 それに今回、下手するとコアの基部ごと〇ミらないかちょっと不安が。まぁ一応今のとこそれなりにそこそこしっかりしてるので・・・。 そういう意味でも、ヘッド周りがマガジンの基部にならないのは理想的なのかもしれません。
キャップを装填。
DXシリーズから、付属の発射用のキャップは呼称を「ブレットキャップ」として、ロゴ印刷が無しの無地になりました。この辺もまぁ、無難なコストカットですね。
まず明らかに初期シリーズより発射負荷が減ってますよね。 エッジ形状かなぁ。初期はエッジが尖っててジャリジャリ感がすごくてあれはあれでよかったけど、 今回はエッジがつるっとしてるのでその辺の影響かなぁ。
あと、アクセル面とかはボトル形状の関係もあってかなり寸詰まり感がありますが、
これがむしろ押した負荷のわりに気持ちよくスポーン!っと発射されるのがいいですよ。 旧形状だとアクセル面が意外と擦っててトリガーストロークに対してロスが大きかったとかかな?
威力的にも、初期コーラマルよりも強めで、後期コアやランコレ強化コアと同程度くらいなんじゃないでしょうか? 圧倒的負荷射速効率。回転数もかなりあるように感じます。
そもそも、今回の、爪を軸可動させつカウンターブリッジをしならせるってのは、 初期シリーズのボディ全体が歪む構造よりも、エッジの変位と締め付け力の関係にチャージ行程のロスが少ないんじゃないかな? エッジと実質の支点との関係とかで。あとPOMの梁の方がアクセル時の反応速度がいいとか? というかやっぱりボディ全体を歪ませるオカルト発射論が無理があったでしょ。
締め撃ちアームについても、機械的に軸可動するアームとしっかりと保持できるショルダーを別離できたので、 従来のホルパ直付けアームより、締め撃ち不慣れでも安定して強発射できそうです。
初期コーラマルみたいに発射時にウイングを引きながら弱ショットができるってのも、初心者向けとしては魅力的でしたが、 今回は発射がスムーズになった分もありこっちの方が総合的に安定しやすいかもしれません。
安定と言えば、トリガーに関しても、組付けの関係(多分ボトル形状とか装填の弾詰まり回避形状とかも関係してるけど) でトリガーの保持距離が長くなってて、結果的にトリガーのストロークがカッチリしてるのも効いてますね。
トリガーのブレ抑制がもたらす発射が楽になる効果はスパーキングナイトで実感済みです。 それがまぁ、結果的にウイングとトリガープッシュ面の距離が伸びることつながっていて、 スムーズさと持ちづらさのジレンマ状態になってるわけですが、この辺は今後の発展に期待できるポイントでもあります。
そんな感じでDXシリーズ1発目、コーラマルDXのレビューでした。 いや、良いねDXシステム。特に一体型ホルパと交換式トリガーユニットがたまらん。信頼性と可能性の塊。 ホルパとアームの直結が無いのもタイプの特性を活かせてていいです。 コーラマルホルパに関してはチップの組み換えまで公認なので、複数買いして両ノーマルで無回転とかもできますし。 トリガーユニット化の弊害である持ちにくさが惜しいところではありますが、 その辺もまた可能性ということで、今後の展開に期待です。(2022/05/29)