ボトルマン BOT-55 デカビタイガーG レビュー

ボトルマン デカビタイガーGの画像

導入

待望のゴッドキャップシリーズの新型は「デカビタC」との公式コラボ!そして第2弾と言えばの縦型発射機体です! (ワンダーグレープとか、レイドブレイブも番号的に第2弾商品よね。)

付属キャップを表裏対称の「バーティカルキャップ」とすることで、 縦型ショットの直進性向上による命中精度を期待するコントロールタイプとなっています。 が、縦型発射方式では初めてとなる「締め撃ち」を実装した、何だかゴリゴリのパワータイプなんじゃね?って感じの機体になってます。 今回はそんな画期的な構造のコアにも着目しながらレビューしてみたいと思います。

基本情報

  • ゴッドキャップシリーズ
  • 本体単品商品
  • 価格¥1650(1500)
  • 発売日2023/06/24(6/10、11コロフェス先行販売)
セット内容:
  • ボトルマン本体(デカビタイガーG)x1
  • バーティカルキャップx1

パッケージ

デカビタイガーGのパッケージ正面 デカビタイガーGのパッケージ背面

お値段がまた少し上がってるけど、基本的にいつもの普通サイズ。

内容物




シールがぎゅうぎゅうだ!だからC.C.レオンみたいにコラボ元のマークシール入れて版権表記が仰々しくなったりしてないのか。

そんなシールを貼ってパーツ一覧。

今回、特にマガジンやらウイングやらも無いからスッキリするかなと思ったけど、バーティカルコアが意外とボリューミー。

ホールドパーツ

デカビタイガーGのホールドパーツ

基本的にはいつもの縦型ホルパ。

縦型ホルパ比較。左から、レイドブレイブ、ロイヤルグリフォン、ドラゴジーナ、デカビタイガー。同じように見えて少しづつ違う。

丸ボスの径の違いもあるけど、特に、デカビタイガーは丸印部分の形状が厚くなってて、デカビタイガーのコアに他のホルパはまぁ入るけど、 デカビタイガーのホルパは他のホルパにまぁまぁ入らない。

下の左はドラゴジーナとの、右はレイドブレイブとの比較。

ドラゴジーナよりエッジが厚く、ラバーを気にしなければレイドブレイブとほぼ同等の厚みと言った感じ。 ラバーが無いのにラバー有りと同じ厚み・・・これは縦型最強じゃないのか?いやでも縦型ならドライブもなかなか実効性あるしなぁ。

Gコアフロント

さて、ホルパはまぁそれでも見慣れた形状ではあるものの、縦発射のGコアとはどういうふうになるのか・・・


ホルパを左右で挟み込むまでは普通ですが、

これ、この赤いの。これが「ムーバブルヘッドフレーム」で、締め撃ちの秘密。

「この部分『ヘッドフレーム』って言うのかぁ」などと言いつつ、そのパーツの軸を先に落とし込んで、

いつもの前側全面ロックパーツでパチンと左右をロック。

この時、この前側ロックパーツがムーバブルヘッドフレーム(無駄にかっこいいので連呼)の軸を押さえることでヘッドフレームも一緒にロックされるわけです。

あー、完全にロックするんですよね。煽ったり締め過ぎたりするとヘッドフレームごと外れるらしいですけど、これはちょっと軸が折れるかカバーが割れるかしそうで怖いので試せないや。

そしてリア側のロックを下から入れます。

相変わらず、こういうところに無駄に芸術的なリブのレール入れるよねGコア。素敵。

Gコア(バーティカルタイプ)フロント完成!

まぁ、ニュアンス的にはロイヤルグリフォンの真ん中コアをゴツくした感じっちゃ感じですね。あと、今回比較的バラしてホルパ再取り出しもしやすいです。朗報。

ムーバブルヘッドフレームの動き。左から、前寄り、自重でホルパと接触状態、締め撃ち状態。


ムーバブルヘッドフレームがダイレクトにホルパを押さえているのがよくわかります。

Gコアリア

そしてGコアの互換を活かすべく、Gコアリアことトリガーユニットは縦型発射でも横向き!

連射不可なのでドラグルト(画像はカラバリのコバルトボトルですけど)とほとんど同じですね。

でも突き出しピンとか見ると金型流用とかでなくこれはこれで新規金型ですよ。それでも長さとか先端形状はほぼ同じ。プッシュ面だけ個性ですね。

特に構造的違いは無いので組工程は省略。完成!Gコア(バーティカルタイプ)リア(別段バーティカルではない)

うーん、個人的には、交換規格共通にしつつ、せっかくだからバーティカルタイプ特化トリガーが欲しかったかなぁ。 いやでもDXではバーティカル用トリガー互換なかったから、こういう風に互換が出てくると夢が膨らみますね。

コア(Gコアバーティカルタイプ)の完成


前と後をがっちゃんこして、トリガーユニットを押し下げてロックすれば・・・

完成!Gコア(バーティカルタイプ)!

縦型の構造を内包しながら横型と互換してるため、ドラグルトとかより二回りくらいゴツく感じますね。 特に、急に普通のとトリガーに繋がるので、そのギャップがまたコアの大きさを際立たせる。

ちなみに、DXのバーティカルコアとも比較。

横幅が出るのはまぁそうなんだけど、トリガーユニット化の恩恵で全長は意外と抑えられてます。

ヘッドアーマー(DTヘッド)

構成的にはドラグルトと同様に顔から額にかけて一体パーツで、そこにキャップホルダーが付く感じ。ただしこだわりの猫耳別パーツです。

あ、宝石の裏のシルバーシールもオミットされてますね。今後こっちが標準になるのかなぁ?

頭部完成!

良いネコ科顔。何だろう、どことなくブレードライガーを彷彿とさせるようなデフォルメ感。

あと今回いよいよ瞳が無いですが、これどう言う基準なのかな?どんどん無機的にしていくのかな?

アームアーマー(DTアーム)

ゴツイ爪が特徴の、大振りながらシンプルなデザインのアーム。

ちなみに内側にリブがありますが・・・

うん、パワータイプホルパに対する締め撃ち効果は無さそうですね。

フットアーマー(SMフット)


久々の低い高さのフット。バーティカルの発射後の接地の関係もあるだろうけど、やっぱり縦長コアに人型のバランスを保たせるためかなぁ。相変わらず肉抜きが繊細。

DTキャップ

DTキャップの画像

バーティカルキャップ

バーティカルキャップの画像

表縦型発射特化のゴッドキャップ。表裏対称の形状になることで縦型発射での直進性が向上します。

特に側面が両端がリング状に張り出すことで傾きに対する踏ん張りが利くようになってます。

また、両面に肉がある(ムクではない、2パーツを真ん中で貼り合わせた構成)ので、そこそこ重みがありパワーも期待できます。

デカビタイガーGの完成

各アーマーの取り付けもDX、Gシリーズ共通なので省略。

完成!デカビタイガーG!!


かわカッコいい!

長い胴体がまるでどこまでも伸びる茶トラのような佇まい。腰から足にかけてのポチャっとした感じが何とも言えません。

使用感

頭部を後ろに引き気味に押し下げれば締め撃ちになるので持ち方はこんなポジション。

ホルパを直に押しているので、全力で押すというよりも、テコと力加減とタイミングを極めるようにすればより力がこもったショットになる印象ですね。

あと、トリガーユニットの固定が上から下にスライドしてロックだったので、トリガーを押す力加減や方向をミスると、トリガーユニットがボロっと外れてしまうんですよ。

この辺はどうしても構造的欠陥と言わざるをえないかなぁ・・・。 クラビーの時みたいにちょっとしたロックパーツ付けるみたいなのがあってもよかったかもしれないけど、 でも多分無理な力がかかった時にあえて外れて破損を防止する役割もあるみたいだし、 いや、でももっと強度いるところは他にあるでしょ、って気持ちもある。

威力測定

さぁ、お楽しみの威力タイム。

今回はデカビタイガーのDTコア(バーティカルコア)をベースに各ゴッドキャップの違いを締めの有り無しでの違いを比べてみますよ。

重さ(g) DTコア(締め無し)
DTコア(締めあり)
(km/h)
運動量(kgm/s) 運動エネルギー(J)
ノーマル
キャップ
2.6
21.9
24.4
0.016
0.017
0.048
0.059
ヘビー
キャップ
5.5
14.1
20.4
0.022
0.031
0.042
0.089
ライト
キャップ
2.0
19.2
27.4
0.011
0.015
0.028
0.058
バーティカル
キャップ
5.4
15.3
17.6
0.023
0.026
0.049
0.065

※速度は発射口直後で計測ミスや極端に違うのを弾いた3回の平均。

前回、前々回と比べても、バーティカルコアはドラグルトのパワータイプコアに締め無し締めありともに比較的近いイメージですね。 締め撃ちの影響もきちんと表れてきてます。

バーティカルキャップは重量的にはヘビーキャップと同等ですが、外周形状が少し違うからか締め無しで強く、締め有りで弱くなる傾向。面白い。

ライトキャップ締め無しはやっぱりノーマルキャップと比べて微妙に遅くなる傾向がこのホルパでも出たか。あ、でも締め撃ちの影響がこんなにダイレクトに出るんですね。そういえばこないだは締め撃ち測って無かったや。またそのうちやろう。

まとめ

そんな感じでデカビタイガーGのレビューでした。

従来完全に互換外だった縦型発射系を、念願の標準の横型発射と互換できるようになったことこそ、 ゴッドキャップシリーズのコア分割方式を最大限に発揮する出来事じゃないでしょうか? それでも隠しきれないフォルムの違和感もデザインの属性で上手いこと誤魔化せてて好き。

合理的だけど独特のコツが必要な締め撃ちの発射感もなかなか面白いです。 でも今回も今回で力が入るとトリガーがポロリの問題があって、まぁこれは無理な力をかけ過ぎないような一種のリミッターだと思いましょう。 安全対策や既存品との互換とか大変なことも多いでしょうけど開発頑張ってほしいです。

バーティカルキャップも、ゴッドキャップシリーズならではの縦型発射問題点の対策で良いですね。 キャップ単品もっと欲しいけど、生産国や生産日の刻印が無いから単品売りするつもりが無いのかなぁ?今後さらにシリーズ色々充実していくといいのですが。

2023/07/15