導入
今年の夏の大型商品は各タイプにカスタマイズ可能なマルチタイプ「黒龍王G」です。 品名としてはボトルマン単体商品的ですが、2種類のアームにマガジン、バレル、さらには新型の「スモールキャップ」と専用のシューターも付属した、 価格相応の事実上カスタマイズセット商品ですね。ノーマルキャップ以外の全パーツが新型ということでそれぞれの機能に注目しながら、レビュー行きたいと思います。
基本情報
- ゴッドキャップシリーズ
- 本体単品商品(実質カスタマイズセット)
- 価格¥3500(3182)
- 発売日2023/07/15
- ボトルマン本体(黒龍王G)x1
- Gメガキャノンウイングx1
- Gロングマガジンx1
- Gリングバレルx1
- スモールキャップシューターx1
- ノーマルキャップx4
- スモールキャップx3
パッケージ
通常単品の倍程度の大ボリュームで相応のお値段ですが、まぁカスタマイズセットだと思えば妥当ですね。
内容物
パーツがいっぱい!特にメガキャノンウイングは組み済みパーツがあるものの全体にかなり大振りのパーツなのがうかがえます。
今回も先にシールを貼ってパーツ一覧。ボトルマン本体系、カスタムパーツ系、スモールキャップシューター系の3枚構成にしました。
こうしてみるとオプションパーツのボリュームがやっぱりすごい。そして何気にスモールキャップシューターの構成も複雑ですね。
Gコア(マルチタイプ)
パーツ構成的にはドラグルトとかと同様で比較的ノーマルです。
ホールドパーツ(パワータイプ)
ホールドパーツはパワータイプということで、締め撃ち用突起が付いているノーマルエッジなホルパ。
形状的にもドラグルトのパワータイプホルパと共通ですね。金型も一緒かも?
フロントユニット
組み立てはいつも通りで省略。
ホルパが一緒なので、基本的にはドラグルトと同じ雰囲気ですが、マルチタイプということでバレル用のジョイントが設けられてます。
(通常仕様のバレル対応コアが出ずにいきなりマルチコアとしてバレル対応ってのはなんだかなぁ・・・)
また、ドラグルトとの差別化という点では、ビッグキャップシューターの取り付け用のスリットが塞がっていて装着は不可となっています。
そういう意味では、マルチコアが単純にパワーコアの上位互換というわけでは無いのでうまいことできてますね。
トリガー
連射対応のトリガーなので、前方上部は例の切り欠きがあります。何気にこの長さのGシリーズトリガーでは初めてか・・・。
ストローク的にもドラグルトと同等。
プッシュ面は超シンプル。
形状的にはサーメッツと似てるので連射タイプっぽいですが、やや大きめになっててなるほどマルチタイプって感じです。
リアユニット
こちらも基本構造はドラグルトと共通なので組み立ては省略。
そうは言ってもトリガーユニットとしては連射タイプなので、マガジン取り付け用の穴が開いてます。
Gコア(マルチタイプ)の完成
いつものジョイントでフロントとリアを組み合わせてGコア(マルチタイプ)の完成!
締め撃ち、マガジン、バレルに対応した万能コアとなります。
ヘッドアーマー(KRヘッド)
構成的には顔面部分とおでこ部分が一体のドラグルト系統。
額の宝石をつけて、頭頂部のキャップホルダー、さらにツノをつければ・・・
完成!黒龍王Gヘッドアーマー
うーん、シンプルなシールとも相まって、なんというかのっぺりと簡略化が進んだようなデザイン。 まぁ前後抜きだからしょうがないっちゃないのかな?目はもうちょっとどうにかならなかったのか? あと、この左右の耳?の内側に貼るシールも中々謎だった。デザイン上どういう意味があるのかな?
アームアーマー(KRアーム)
アームアーマーはアーム本体と、シューターをマウントするためのショルダーパーツで構成されてます。
いや、取説的にはショルダーパーツが無い状態で「KRアーム」と言い張ってるし、 後でも触れるけど「基本モード」って言ってるときはショルダーパーツ無いのよね。 それでもパッケージのセット内容としてはその基本モードにショルダーパーツをつけた状態で「ボトルマンx1」と言ってるし、 ショルダーパーツの扱いイマイチもやっとしてる。そもそも「ショルダーパーツ」も便宜上そう呼んだだけで取説に名前ないし・・・。
ちなみにアームの内側はこんな感じ。
ホルパ接触部が切り欠かれていて締め撃ちはできなそうっぽいです。
フットアーマー(KRフット)
フットアーマーは後方に長く伸びたスタビライザーが特徴的。ロングマガジンに対応した連射向きのフットと言った感じ。
KRキャップ
漢字の「龍」の字がロゴになってます。・・・あんま触れられてないけど、黒龍王って黒烏龍茶モチーフでいいのかな?なんというか、だんだん飲料から離れようとしてる?
ノーマルキャップ
ノーマルキャップは4つ付属。
見覚えのあるオレンジカラーのノーマルキャップ。
スモールキャップ
スモールキャップは3つ付属。
サイズ的にはノーマルキャップの約2/3の約20mmとなっています。
小さいので、隙間を通したり穴に入れたりするコントロール系の競技にも向いているでしょうし、 発射時のトリガーストロークが短くなるから連射面でも恩恵ありそうです。
裏面は単品発売するので生産国とデートコードがありますね。
押し切りでのネジ部とかは無いので表面の3つの穴は完全にデザインと誤飲時気道確保用のためっぽいです。
ちなみに、取説とかには無いんですが、これ、「BOT-52 公式競技セット」 に付属しているミニボトルターゲットのキャップ部分(つってもターゲットのキャップ部分が外れるわけではないんですけど)と同じサイズなんですよね。
なので、こうやってミニボトルの裏にスモールキャップを挿し込んで難易度アップできると。
ただ、しっかり挿し込んでしまうと引っ掛かりがあんまり無いので外しづらいですね。
スモールキャップシューター
スモールキャップを発射するだけのサブウエポンユニットになるわけですが、連射できるとか、縦にも横にも発射できるとかで、思ったより複雑なパーツ構成。
ちなみに、パッケージ正面ではGドラゴンヘッドが付いた状態で「専用シューター」としていますが、 上面の「セット内容」ではGドラゴンヘッドはバレルに付随していて、シューターには付いてないですね。 実際、縦撃ちの時はヘッド付けないですし、取説的にもヘッドが無い状態でシューターが完成しているので、そう思いましょう。
組み立ては、通常のコアと同様、まずトリガーにロックリングを通してから、バネの挟み込みに注意してボディの下側パーツにトリガーを装着。
さらにホールドパーツと左右のハッチも乗せておきます。
次にボディ上側パーツの左右を合わせておいて、前側ロックパーツで固定。
先ほどのボディ下側にこのボディ上側を乗せて、
トリガーのロックを動かして固定すれば、
完成!スモールキャップシューター
こじんまりしてミニマムなのにマガジン一体。良い・・・。詳細は後ほど各モードの時に見てみましょう。
Gメガキャノンウイング
スプリングによる常時締め付けと、締め撃ちしやすいグリップ形状で、締め撃ちをサポートしてくれるアームアーマー。
こちらも、一部組み済みパーツがあるのに意外とパーツ数、というかボリュームですね。なかなかあります。
まずアーム部分をショルダーの下側に取り付けて、
組み済みサスペンションユニットを載せて、
上側パーツで閉じれば片側完成!
反対側のアームも同様に組み立て、左右をつなぐ真ん中のブリッジパーツをつければ、
完成!Gメガキャノンウイング!
うーん。やっぱりメガキャノンウイングは真ん中のブリッジパーツが付くといいなぁ。
ちなみにアームの内側、いい感じにミゾがありますが、
そう、ビッグキャップシューターに対応したミゾなんですね!
ただし前述のように、付属のマルチタイプコアにはビッグキャップシューターはつかないので、ドラグルトのコアも必要となります。
一応、公式的にはビッグキャップシューターの締め撃ちを強化できるとありますが、別段締め撃ちしてる構造ではないですねぇ。 ドラグルトの時よりビッグキャップに対するホルパがガードされちゃってホルパ直接締め撃ちもほぼできないし、あくまでロマン要素。
あと、ちなみになんですが、メガキャノンウイングとかアーム系のコアへのジョイントについて、 渋みの強さのシリーズ間での統一がやや追いついてないようで。 このセットのマルチコアに対してはアームの装着結構固めなんですが、ドラグルトのパワーコアに対しては結構スカスカ。 まぁ空中分解したり渋くて外せないとかは、気を付けて扱えばギリギリ許容範囲かなとは思いますが、 強度と安全のせめぎあいがあるとはいえ、シリーズ間で組み換えしてなんぼの玩具だとは思うので、この辺りは上手いことやってもらいたいとこではあります。
Gロングマガジン
マガジン部とサーバー部の2ユニットからなるマガジンですが、パーツ構成はまぁシンプル。
それぞれ左右を合わせるだけでマガジン部とサーバー部が完成。
上下で合わせればGロングマガジンの完成です。
マガジン部はいわゆる「無限連結」対応の構造となっているので、複数合わせて延長したり、サーメッツの連射性能を強化したりもできます。
なお、それに伴いサーバー部取り付けも共通のマガジンジョイントになっているので一応コアには付くんですが、
謎の構造物(笑)に邪魔されてヘッドが付かないんですよね。謎の構造物については後述。
ちなみにマガジンと言えば、例のゴッドキャップシリーズの連射問題ですが、
うん。まぁトリガーの時点で何となく感じましたが、別段改善は無いですね。もう、こういうもんだとゴリ通すのかなぁ。
Gロングバレル
スモールキャップシューターのとき触れたように、取説的には龍の顔のような意匠の先端パーツ「Gドラゴンヘッド」とその下顎に該当するパーツも、 Gロングバレルに含有されるようですのでこちらに。
なので意外とパーツ点数のボリュームがあります。
バレル本体の左右を合わせて、
上下をロックパーツで止めたら
とりあえずバレル本体が完成。
Gドラゴンヘッドは上下のパーツを合わせれば完成。
バレル本体にGドラゴンヘッドと下顎パーツを取り付ければ、
Gロングバレルの完成です!
ちなみに、高さ的には低めのフットパーツに準拠してるんですが、
これ、この下顎パーツの突起をバレル本体の上下ある凹の上段に合わせるんですよね。
つまり取説にはないけどこの下段の凹を使えば・・・
ほら標準の高さに対応できてる!
マガジン同様、バレル本体も無限連結採用してるので、延長した際の安定性を確保できます!
ここまで来たら高めのフットにも対応させたいですよね・・・
うーんこの前面真ん中の凹、何か怪しくね?下顎の上下を逆さにして・・・
ほぼほぼ行けてるんじゃね!?微妙に浮いてるけどまぁ。
※いずれも非公式な組み方なのかもで公式戦ではご注意ください。
さて、公式という意味では、このドラゴンヘッドと下顎パーツ、デカビタイガーのバーティカルコアに取り付けできると取説でも紹介されてるんですよね。
前述のドラグルトにメガキャノンウイング、サーメッツにバレル追加も取説言及があり、 ゴッドキャップシリーズ既出のオリジナル3種全て(コバルトとワイバーンは復刻系なので)を それぞれパワー、連射、コントロールの面で強化できるようにもコンセプトされてるんですよね。すごい!
またGドラゴンヘッド(上顎のみ)については、パッケージでも明らかなように、スモールキャップシューターに取り付け可能です。
カッコいい!
また、これも取説にないんですが、前述のマガジンの謎の構造物(笑)ですが、お察しのとおり、ここにもドラゴンヘッドが付く!
龍の顔の上に龍の顔が乗る構図に。面白い。
なお、サーバ部だけだとそのジョイントが干渉してボトルマン本体頭部が付けられなかったわけですが、
ちゃんと顔ができる。アクスポみたいな半獣半人みたいですね。これはこれで・・・
黒龍王G(基本モード)
というわけで、パーツが一通りそろったのでボトルマンの各形態それぞれを見ていきましょう。
まずは基本形態。
だいぶ前の前述で、取説の「基本形態」だとショルダーパーツは含めないっぽいですが、パッケージと進行の都合でここにショルダーパーツも入れてます。
ショルダーのない取説「基本形態」がこちら。
軽装ながら大きな接地面のフットで取り回しも安定性も高くなっています。
ショルダーパーツはこの状態からアームに追加装着できます。
これがショルダーパーツをつけた、パッケージでのボトルマン本体状態。
ショルダーのグリップにより、さらに機動性、安定性が向上します。
そしてここから各形態へパーツ追加・換装による怒涛のモードチェンジが始まります。
黒龍王G・S(スピードカスタム)
まずはマガジンとシューターの平撃ちの連射フォーム。
シューターはヘッドをつけ、底面のボスをショルダーの穴に合わせます。
マガジンは、付属のキャップ4発全て装填でちょうどいっぱい。
完成!黒龍王Gスピードカスタム!
スモールキャップも付属分すべての3発がぴったり装填できます。本体のノーマルキャップと合わせて7発の連射が可能になります。 キャップはスモールでも、シューターのトリガーと本体トリガーが独立してるので、交互に押すことで瞬発的な高速連射が可能になります。
シューターのマウントはもちろん左右どちらでも可能。買い増して両肩にマウントして、キングギドラ状態にもできます。
黒龍王G・C(コントロールカスタム)
次は本体バレル装備、シューターは縦撃ち装着のコントロール重視。
まずドラゴンヘッドと下顎パーツを付けた状態のGロングバレルを普通に本体に装着。
片方のショルダーパーツを外して、シューターの底面の軸をアームの穴に挿します。外したショルダーパーツはシューターの端につけて接地面拡大。
そしたらシューターの上面になるハッチを開いてスモールキャップを装填。
ハッチは両面あるので左右どちらでも装備可能です。
ちなみにこの時の装填は1発のみです。2発入らないことは無いですが、ジャムる、というか2発目とトリガーが干渉して押せないんですね。惜しい。
そんな感じで完成!黒龍王Gコントロールカスタム!
マガジンは装着しないので、本体が1発、シューターが1発の貯蓄量となりますが、本体側はロングバレル装備で発射精度が上がり、 シューター側は小さいスモールキャップが縦向き発射になることでさらに狭い隙間を狙えます。広い接地面を上から押さえ付けることでの安定性にも期待。
こちらも複数個使用することで左右への装備が可能!
さらなる安定性と発射口増設による連射性能にも期待できます。
また、横につけたショルダーパーツのジョイントが解放されているので、そっち方向への増設も可能!
連射とコントロールの同時装備なのはもちろん、肩上にあった連射モードのシューターが低い位置に移動するのでさらに安定性が向上しますね。
そしてこの理論で行けば、最大4つのシューターを装備できるという狂気。お財布に自信がある方はぜひ挑戦してみてください。
ちなみに、コントロールモードで腕にシューター付けた状態でショルダーパーツを肩につけられれば射点を中央に集中できるなぁ…と考えたのは自分だけじゃないでしょうけど、
一応乗っかりますが、シューターの干渉でショルダーが奥まで入らないので固定できてるとは言いづらい状況。しかしこの密度感よ。それにこれができてれば左右で6個とか付けられたんだろうなぁ惜しい。
黒龍王G・P(パワーカスタム)
パワー重視のモードではアームを丸ごとGメガキャノンウイングに交換です。
ひとまずアームを丸ごと差し替え、ブリッジパーツをとりつけます。
完成!黒龍王Gパワーカスタム!
今まで黒青基調だったのに急に現れた大振りの真っ赤なパーツ!まるでとってつけたような違和感が逆に特別感を感じる楽しいフォーム。
うーん、アームは常時ホルパに触れてて、締め付け力は発生してるみたいですが、サス自体はそれほど機能していないようですねぇ・・・
黒龍王Gマルチカスタム
メガキャノンウイング、マガジン、バレルを同時装着した、パッケージにちょっろっと出てきた「最強マルチタイプ」。取説では明確に「第4の形態」として紹介されます。
各パーツ、特にバレルのドラゴンヘッドとメガキャのブリッジパーツとかが干渉しないよう絶妙に配置されてますね。
そもそも、ボトルマンて初期のコンセプトから、汎用のコアでなかなかバレルとマガジンの同時運用とか出来なかったから、 ここに来てとうとう往年の全部盛りカスタマイズ的なビジュアルが登場なんですよね。 今までさんざんゴテゴテしてきた(誉め言葉)ので、全部盛りなのにむしろどことなくシンプルさも感じてしまいますw
使用感
まぁ、各モードについてはそれぞれ話してきたと思うので、ここではスモールキャップシューターとメガキャノンウイングのパワーに着目してみようかと。
例によってグラフを。
- 初速は発射口すぐのところの速度5回の平均(変な値はスキップ)。基本的になるべく初速が出るように勢いよくトリガーをプッシュしつつブースト等は無しで。
- ビッグキャップシューターはDRアームだとホルパ露出するのでホルパ直接締めも計測。メガキャを装備するとホルパ露出しなくなるのでメガキャの通常の締め撃ちを実施。
- スモールキャップシューターはホルパ露出しているのでホルパを直接締めも計測。
キャップ | 重量(g) | コア | アーム | 初速(km/h) | 運動量(kgm/s) | 運動エネルギー(J) |
---|---|---|---|---|---|---|
ノーマルキャップ | 2.7 |
マルチコア | アーム 無し |
21.5 |
0.016 |
0.048 |
メガキャ 締め無し |
24.0 |
0.018 |
0.060 | |||
メガキャ 締め有り |
21.5 |
0.016 |
0.048 | |||
ビッグキャップ | 6.8 |
パワーコア ビッグキャップシューター |
DRアーム 締め無し |
14.7 |
0.028 |
0.057 |
DRアーム 締め有り |
21.2 |
0.040 |
0.118 | |||
メガキャ 締め無し |
13.5 |
0.025 |
0.048 | |||
メガキャ 締め有り |
13.0 |
0.025 |
0.045 | |||
スモールキャップ | 1.3 |
スーモールキャップ シューター |
締め無し | 14.4 |
0.005 |
0.010 |
締め有り | 27.6 |
0.010 |
0.038 |
ノーマルキャップにメガキャノンウイングは締め撃ち無しでもやっぱり威力底上げされてますね。 でも締め撃ちをするとむしろアーム付けない時くらいの威力に落ちてしまってる。 これは前提条件の「なるべく初速が出るように勢いよくトリガーを押す」が効いていて、 締め無しだとこれがとても良いタイミングで突けるんですが、締め撃ちをするとどうしても無駄な力が入ってしまってどうにも初速が出ない。 なので、今回自分の未熟で締め撃ちの効果を十分に発揮できなかったわけですが、研鑽を積んだ諸兄はこのメガキャの締め撃ちのポテンシャルを見事に引き出してくれると信じています。 あと、ノーマルキャップは締め撃ち発射で結構変形してるようであったので、もしかすると強度の高いヘビーキャップやバーティカルキャップとかだとより効果的になるかもしれません。
ビッグキャップシューターについても同様にメガキャの形状で俺のトリガープッシュ効率が悪かった。 それはそれとして、DRアームでむき出しのホルパを締め付けることに関しては締め撃ち効率がめちゃめちゃいいんですね。こればっかりはどうしようもない。 メガキャはホルパを直接押せなくなるどころか、構造的には何ら締め撃ちができるようにはなってないですし(一応全体の剛性にいくらか貢献してる気はします)。
スモールキャップシューターは、とにかくスモールキャップが軽いのと、締め無しでの初速もまぁ妥当なところで、威力という意味ではかなり控えめとなっています。 しかしこれが締め撃ちできるからってやってみるとかなり化けて、結構な初速が出てくる。それによって威力という意味でもノーマルやビッグのキャップと同じくらいのケタというか次元にはなってるかもしれません。 ただ、締め撃ちしやすい形状というわけではないので、指が痛いです。
まとめ
というわけで、以上黒龍王Gのレビューでした。長々とお付き合いありがとうございました。(長かった。)
いままでことごとく避けられてきた「締め撃ち・マガジン・バレルの併用」を可能にした「マルチコア」の登場という 「とうとう」というか「いよいよ」って感じの機体でした。そしてそのマルチさを十二分に発揮できるように、 新型のカッコいい、締め撃ちアーム・マガジン・バレルがセットされ、 さらにそれを同時装着もできるという、夏のカスタマイズセットにぴったり。 さらにこれらのパーツが既製のGシリーズ各機体を各々パワーアップできるようなコンセプトも良いですね。
また、それらとは根本的に異なるコンセプトを感じられるスモールキャップシューター。 増設発射口として火力を底上げできると同時に、肩に腕に、横に縦に、かなり汎用性のあるユニットと言えます。 その上でマガジンやバレルとも付け替えができるドラゴンヘッドが、性能のみならずビジュアル面的にも、 本能に訴えるカッコよさを演出してくれるのがとても良かったです。いっぱい買いたくなる。ていうかドラゴンヘッド付きスモールキャップシューター単品売ってほしい。
一方で、そこまでできるならああいう組み換えしてみたいこういう組み換えしてみたいといったときに、ある程度まで行けるものの、 あと少しこうなってたらあんなことやこんなこともできたのになぁ。ってのがちょいちょい惜しい感じもしました。 安全面性能面コスト面、色々制約ある中ではありますが、もうこのレベルまで来たんだからちょっと可能性を感じれる部分はそれができるようになってるとさらに嬉しいですね。 いや今回の拡張性はそれはそれでマジで楽しいわけですが。
気になったことと言えば、アームジョイントの固さの違い。うんまぁこれが難しいことやってるってのは重々承知してますが、 やっぱり組み換えしてなんぼの玩具だと思うので、ここは頑張ってもらいたい。 そういう意味では、そういった組み換え方式とかをよりシンプルにより安定化させていく、進化発展を見るってのもホビーの面白さだと思うので、 今後さらなる創造性の発揮を楽しみにしています。
2023/09/21