ボトルマン BOT-37 C.C.レオンDX レビュー

価格:¥1980(1800) 発売日:2022/07/16

第1弾から少し間を開けての登場となったC.C.レオンDX。商品番号を少し飛ばしてるので、その間の商品が発売延期になったと思うのが妥当ですね。アニメの登場タイミング的にも。

なんでそいつらが延期したのかは、コロナで工場ストップ説とか、DX初弾人気による再生産優先説とか、材料費高騰や円安による価格再設定説とか、 発売日を夏季盆前にまとめることでのインパクトを出す説とか・・・。初弾の品質が比較的良かったので生産手こずった説は無いだろうけど、 まぁあんまり深く考えるのは野暮なのでこの話はこのくらいで。

初代C.C.レオンは初期シリーズ最後の機体だったので、比較的早い段階での進化と言えますが、コースナビフットを搭載したコントロールタイプの前作に対して、 今回はクイックローダーマガジンを装備した連射特化のスピードタイプにチェンジしています。

クイックローダーマガジン搭載のライオンタイプというとバトルビーダマンのアレがマガジン2本のマウント姿勢まで含めてかなりオマージュしてる感じ。

アニメにも登場し、使用キャラの金獅子レオはボトルスター三闘神の一人ということでなかなか重要な立ち位置ですが、C.C.レモンとのコラボは依然継続中ということで、キャラの濃い機体になってます。

▼パッケージ


マガジンのボリュームに伴ってパッケージも通常の1.5倍ほどの幅広タイプになってます。お値段も相応の税抜き1800円。

▼内容物

マガジンはもちろん、アーマーもそこそこの点数で、ブレットキャップも4つ付属なので、それはもうすごいボリューム。 シールは引き続きC.C.レモンコラボを主張しています。

▼ホールドパーツ(ローラーホールド)

今回は連射タイプということでローラーホールドが装備されています。名称的にも形状的にも、アクアスポーツDXのものと同等と言えます。

▼コアボトル(スピードコア)


こちらも名称と形状的にアクアスポーツDXのコアと同等のものです。やはりマガジンに対応するのはスピードコアだけなのか・・・

▼トリガー(CLトリガー)

トリガー本体やベースは例によって共通ですが、プッシュ面は新規。同じ連射系スピードタイプのアクアスポーツDXと比べても、よりシンプルな形状と言えます。

▼ヘッドアーマー(CLヘッド)



キャップをヘッドに装備するタイプで、獣系フォルムで首長めということで、構造的にはこちらもアクアスポーツDXにそっくりな感じ。

▼フットアーマー(CLフット)

C.C.レオンDXのアーマーは、4つ足獣のフォルムを採用していて、 通常のアームアーマに該当する部分も含めて、一体としてフットアーマーを形成しているところが特徴になります。

まず、前脚と後脚のパーツを合わせてユニットにしておきます。

あれ?このユニット、あえて別パーツにしなくても用途的に1パーツ成型で事足りるよな・・・ 何かの伏線なのかな?それとも単に金型やパッケージ面積の効率化のため?まぁ現段階では深く考えないようにしよう。

で、それとは別に組んだ時に左右の距離感や接地性を安定させるために、前後の足パーツがあります。

星獣形態とボトルマン形態で前後の足パーツの付け方が変わるので、取り付けの詳細は後ほどですが、一応これらを合わせてフットアーマー一式となります。

一応、他パーツとの干渉が無ければ、前足パーツのみをフットアーマー、それ以外の部分を適時アームアーマーとしての運用も構造上は可能そうですね。

つまりこの2ユニットをそれぞれフットアーマー・アームアーマーとして他商品とカスタマイズするの。 まぁ、ルール上はわからんので都度確認してください。

▼CLクイックローダーマガジン

パーツの話に入る前に、この「CLクイックローダーマガジン」の名前について、 雰囲気的には本体接続部も含めてこのユニット全体をこう呼ぶのかなとも思ったわけですが、 パッケージや取説見てる限りには、どうもこれは背中に2本ついてるマガジン一本ずつのことをこう呼ぶようで、 じゃぁこのクイックローダマガジンを使わない本体への接続部だけの状態のパーツはどう呼べば?といういつもの疑問にぶち当たってしまったわけです。 誰も気にしない重箱の隅。じゃぁまぁ適当に「接続パーツ」とか「サーバーパーツ」とか呼びますね。

◆接続パーツの組み立て

というわけで接続パーツから組み立てましょう。

構造的には、間にホールドパーツ状のPOMパーツを挟み込んでスライドロックパーツで固定する感じ。 このホールドパーツ状のパーツはキャップには特に干渉せず、取り付けたマガジンパーツをホールドするためにある感じですね。 地味にボタン状に露出しててここを押せばマガジンがぽろっと取れるみたいな効果がありそうな構造にも見えますが、 別段そういうこともなく、本体に取り付けると押せない場所です。

◆マガジンパーツの組み立て

続いてマガジン本体を組み立てます。同じものを2セット作る感じですね。

とはいっても、文字情報的にはこちらもPOMのパーツを挟んでスライドロックパーツで固定するだけ。

ビーダマンシリーズでの歴代のスピードローダー・クイックローダーのマガジンて仕組みや形状はほぼ同じで、 口のとこに挟んだPOMパーツがホールドパーツのように作用して、パチンパチンと転がっているビーダマを拾い上げると、下向きにしてもビーダマが落ちてこずに、 サーバーに取り付けることでホールドパーツがリリースされてビーダマがサーバーにロードされるって感じでした。

ですが、今回はまず落ちてる弾を拾うって前提が無いとして、そのためか、そのホールドパーツ状のダンピングパーツによってパチンパチンと弾がホールドされるという機能は無くなりました。 代わりに、今回使われているPOMパーツは、弾の保持のためのスイッチパーツとなっていて、必要に応じて弾のスルーとホールドを切り替える感じになっています。

このPOMパーツをパチンと押し込むとシャッターが出てきてキャップが通過できなくなり、 その反対方向へパーツを動かしたり、無理にキャップを通過させようとしたりすると、またパチンと位置が決まり常時キャップが通過できるようになります。

あのチャキンチャキンて弾を込める感じは結構好きだったから、若干そうかーって感じにはなりますが、確かに落ちてるのを拾う機能が不要になれば、 この方が弾込めがスムーズにのは確かにそうですね。

とまぁそんな感じで2セット作ってマガジン本体準備完了!

◆CLクイックローダーマガジンユニットの完成

一応、サーバー部とマガジン部については星獣形態とボトルマン形態でそれぞれ取り付けるし、そもそも運用中に着脱するので1ユニットとしての扱いがややこしいですが、 とりあえずこうやって左右にセットして、いったんユニットの完成としましょう。

▼星獣アーマーの組み立て

各パーツこのばらし状態から始めます。


まずヘッドアーマーを左右のレッグで挟んで、前後のフットパーツを取り付けて固定します。 この段階で見た目的にはボトルマン形態によく似てるわけですが、 左右のレッグパーツの間隔はヘッドアーマーの首の部分の幅に合わされていてやや狭くなっていて、 前後のフットパーツをつけるときも、ボトルマン形態で使う外側の穴でなく、内側の穴を使っています。 なので足首の位置とつま先の位置が微妙にズレてる。ただそのおかげで、胴体がガランドウなのを誤魔化せているわけです。 肩幅的にもよりゾイドっぽい頭身に。

マガジン接続パーツを逆さにして、凸部分を後ろ脚の上のスリットに挿し込みます。 おお!この状態でなんか臼砲を装備したゾイドっぽさがすごいぞ!地味にかっこいい。

マガジン接続パーツにある突起にトリガーを、ここの穴を使って取り付けます。これあれだ、アクアスポーツDXでやったやつとほとんど同じだ。 この突起もこのためだけに設けられてる感じですね。

最後にマガジンを接続パーツ左右に取り付けて完成!


マガジンの存在感!垂直にすることで駐機状態のような鎧飾りのようなオブジェっぽさが強調されてます。 マガジンの下端が微妙に接地してないのがチャームポイント。

▼ボトルマン形態の組み立て

ではいよいよボトルマン形態へ。アーマーのバラし具合は星獣アーマー始める前と同じ感じ。

トリガーは普通につけておくとして、左右のレッグパーツも通常のアームアーマーと同じ感じで取り付け。

その前後足首の先に前後のフットパーツを付けていきます。 前側は通常のフットアーマーと同じようにコアボトルの底面へはめ込みつつ、フットパーツの外側の穴に足首の凸を挿し込みます。 後ろ側は足首の先の挿し込みだけですね。こちらも外側の穴を使用。

ヘッドアーマーも一般的な取り付け。アクスポDXよりポロリもしにくいスナップ感。 左右レッグパーツをコアボトルにつけた分星獣アーマーより肩幅広がることで、 星獣アーマー時にレッグパーツに挿していたヘッドアーマーの凸が、 前方向からレッグパーツに干渉することなくスッとはいるのが気持ちいいポイントです。

マガジン接続パーツの取り付け。使用ジョイントはアクスポDXのショートマガジンと同じです。 あんなゴツいマガジンつけるのにこんな貧弱なジョイントで大丈夫?と思いながら、いざついてみると意外としっかりしている不思議なジョイント。

マガジンを、今回は装填口を前向きに取り付けます。

そしてちょっとした気配りですが、マガジンを寄り掛ける後ろ足の上の突起にマガジンに設けられた凸が渋めに刺さるようになっていて、 想像以上にしっかりとマガジンを固定してくれます。素晴らしい。

反対側にも同様にマガジンをつけて・・・

おっとまだ完成じゃないです。エンブレムキャップを忘れちゃダメです。

まぁ、タテガミがキャップの大部分を覆ってしまうので、前からだとほとんど見えないですし、しょうがないですよねー。

といった感じで、完成!C.C.レオンDX!!


冗談みたいなマガジンのボリューム感。アーマーも後ろ脚が付いてかなり大きめなんですが、そんなこと微塵も感じさせない体積の暴力。

各部をよく見ると気づくんですが、押切など機能上必要な穴に紛れて、デザイン上の肉抜き穴も結構ある。 近年の材料高騰のためのコスト削減もあると思いますが、DXシリーズ特有のジョイントの押切穴をいい感じに違和感無くしてくれてます。 ボリューム感のわりに重量感をそこまで感じさせないって恩恵もありますし、その辺は重武装とはいえ流石スピードタイプ。

▼使用感など

ひとまずサーバーにキャップ放り込んでみましたが、左が2個入れ、右が3個入れ。さすがに3個目はすぐ落ちてしまいそう。 そもそも設定上、4個入りマガジン×2+サーバー内に2個=10連射、というわけで、2個入った段階でマガジンのジョイントと干渉しない程度の長さを持たせただけのサーバーでしょうからこんなもんかな。

マガジンのおさらいになりますが、左がシャッター開放状態、右が閉鎖状態。キャップ4個分の長さに対するクリアランスがちょうどいい。

逆さにしても、ちょっと振っても全然落ちない。良いシャッターです。

サーバーとマガジンの接合部はこうなってて、接合時にサーバー右側の突起がマガジンのシャッターパーツを押して解放し、キャップがローディングされるようになってます。 つまり逆向きだと機能しないんですね。なのであえて逆に入らないようになってる。ちなみにサーバーの奥のPOMの爪がマガジンをカチッとホールドしてくれます。

こんな感じで、マガジン挿入するとサーバーの突起でマガジンのシャッターが可動してます。

反対側から見るとシャッターパーツの突起が、マガジン挿入することで突出してきてますね。 これちなみになんですが、この突起を逆に押し込むと、ささってたマガジンがポロっと取れるので、そういうボタンとして機能してるっぽいです。この話も取説にはないよね?

マガジン挿すとこんな外観。これはこれでまた印象変わってカッコいい。

さて、片手撃ちができるってふれこみでしたが、ガンマ式は・・・

うん無理。同じ四つ脚のワンダーグレープとかと比べても、前後の脚をつなげてる分しんどいですね。サーバーの幅も広いし。

やっぱりビリー式だ。変則ビリー式。後ろ脚のスネあたりに指をかけてやるといい感じ。 ローラーホールドなので発射抵抗が少なくて多少変な姿勢でもどうにかなってしまう。 うーん・・・。ガンマ式片手撃ちは滅びてしまうのかな?ヤメテ!

後は、そうそう、もちろんっちゃもちろんですが、アクアスポーツDXのASショートマガジンと連結できます。これに関してはASマガジン側の仕様ですが。

ASショートマガジン1個でほぼキャップ1個分延長できますね。 画像が4個で、3個の時より最後の1個のはみ出し度合が減ってるので、厳密には1.2個分くらいあるのかも?

他には、マガジンに設けられた軸。こうやってマガジンどうしを連結できます。

ただし、同じ向きに平行には微妙に干渉して付かないみたいなので少しズらしたりする必要があるみたいです。けどこれはこれでカッコいいかも。

こうやって連結したまま抜き差ししたらそれなりにスピードアップも狙えるかも。

▼まとめ

そんなこんなでC.C.レオンDXのレビューでした。

うーん大ボリューム。まさか単品商品で写真3桁枚数行ってしまうとは・・・。 まぁ、夏休み前の7月発売なんて目玉商品ですし、スペシャルスターターみたいなもんだから多少はね。書いてる間夏休み終わってしまいましたけどね。

とにかく大型マガジンのインパクトがすごい機体で、実用性云々というよりかは、まぁいい意味での玩具っぽさが強いですね。 こう、置いた状態での見栄えもそうですし、それにマガジンを素早く差し替えるテクニックが要求されますが、それがむしろ男の子ってこういうの好きでしょって感じ。

それでいて、4つ脚アーマーとかは単体で考えるとDXシリーズとして初期3種と比べてもかなり持ちやすさ撃ちやすさが追及されてるパーツじゃないでしょうか? マガジンやスピードコアにこだわらず、ボトルマン大きくて持ちにくいなぁって方は、このアーマーをうまく運用してみるのもいいかも。

(2022/09/03)