導入
年末商戦用大型商品、今年はコーラマルの究極進化系?とも感じられる「コーラオーG」、要塞のような超巨大多砲門ボトルマンです。
競技用というより合体ロボット玩具(でも合体はしない)のような大型機体ですが、バリエーション豊かな各発射機構を中心に各部レビューしていきたいと思います。
基本情報
- ゴッドキャップシリーズ
- 本体単品商品
- 価格¥5500(5000)
- 発売日2023/10/28
- ボトルマン本体(コーラオーGスモールキャップシューターS1個付属)x1
- ビッグキャップリングx3
- バーティカルキャップx2
- スモールキャップx1
パッケージ
サイズ感的には公式競技セットの感じですね。値段はむしろ上がってるし、パンパン感がすごいです。
箱強度と詰めやすさのためか、簡単な内箱というか補強台紙みたいなのに入ってます。ミチミチィ。
内容物
パーツも多いし各パーツがデカい。アーマーの赤色は3種類ありますね。流石豪華。
シールを貼って全パーツ集合写真。撮影スペース的にもちろん1画像に収まらないので、上半身、下半身、オプションの3枚構成です。
ちなみにシール意外と少ないですね。貼ったパーツだけ抜き出すと以下な感じ。
各パーツ、黄色というかゴールドのラインがワンポイントくらい。案外シンプル。
ビッグコア
本体のビッグコアはトリガーユニットが一体構成のため意外とシンプル構造。
ホールドパーツ本体は、ある程度デカさはあるものの、安定のFU方式。
このようにノーマルキャップと比べるとかなり幅広。厚みはノーマルと同じなので、「アスペクト比・・・」みたいになっちゃう。
向きの違いはあれど、1機種で大中小3サイズのホルパがそろうのは面白いですよね。
パワータイプホルパと比べて。デカいのと締め撃ち突起が無いとして、意外とエッジが薄くアクセルが長い。 こうなるとホルパ力学よりトリガーの勢いがものを言いそうですが、発射体直径が大きいとこういうのの方が落ち着くのかな?
専用のトリガーも大きいです。
幅も長さもパッドの広さもビッグスケール。そうか、連射できる分ドラグルトのビッグシューターよりストロークがいるんですね。
コアの組み立て。
トリガーが別ユニット化していないため、大振りなものの、ボトルマン史上最もシンプルな構成と言えます。
ビッグコア完成
専用マガジンの取り付けはあるとして、今回使わないバレル用の伏線ジョイントもありますね。
特に下側は通常のバレルと幅が違い過ぎますね。そりゃ通過する弾の径が違うから取り付けられなくて正解です。専用バレル今後何かしら展開があるのかしらん?
バーティカルフットコア
左右の太もも部分が発射口になった独自コア。基本的に左右共通で、ジョイント用のフロントカバーとシールのみ左右反転の方式。
ホルパは、従来のRU縦向き方式を踏襲。ドライブ用のラバーが片爪に付いています。
同じく片爪ラバーのレイドブレイブと比べると、ラバー形状がやや違う。より反対のノーマル爪と対称になる形状を目指してる感じですね。
また、レイドブレイブが1パーツ構成の爪にラバーをはめ込んでいるよな構成だったのに対して、 今回は2パーツでラバーを挟み込むような方式となっています。いずれにしても組み済みなのでバラさない方が吉かな。
トリガーは、パッドを除く組み済みパーツ2つはワンダーグレープの中折れ式トリガーの流用ですね。 なので組み立てはそっちを参照するとして、
こんな感じのトリガー本体ユニットになります。
F式ホルパでローディングのスペースが取れずにトリガーを中折れ式にして一発ずつのローディングとホールドを確実にしたワンダーグレープに対して、 R式ホルパでスペース問題は解決できたけど、脚コアで上からローディングできないという新たに発生した問題を 下からローディングにして中折れ式トリガーの逆流防止力を利用するという面白い発送の転換。既存パーツを流用することでギミックの新規開発コストも抑えられます。
コア自体の組み立ても、こちらもトリガーユニットが一体になったのでとてもシンプル。
コア本体は左右で共通(シールは対称配置)で、前述のように前側ロックパーツが左右のコアでジョイント側と意匠側が対称となる形状になってます。
そんな感じで左右のバーティカルフットコア完成。
ちなみに、同じGキャップシリーズ縦型発射の「デカビタイガーG」バーティカルコアのホルパと比べるとこんな感じで、
もちろん気になるバーティカルコアとのホルパ互換。
結論として、バーチコア外殻+フットコアホルパは可。フットコア外殻+バーチコアホルパは閉まりきらず不可。 前者が可能なのは同日発売のボトルスフィンクスGと関係ありそうです。
あとは、フットコアの前側カバーパーツ。これバーティカルコアの該当パーツ付けれれば拡張えらいことになるなと思ったけど、 こちらもギリギリのところで恐らく意図的に阻止されています。うーん惜しい。やっぱり想定しきれない拡張が発生する可能性は極力潰しときたい環境圧力なんですね。
スモールキャップコアS
本機体3種目のコア。と言っても胴体や脚のコアに対してこちらは使わなくても機体を構成できるので、黒龍王のシューターと同じく追加発射口的な立ち位置です。 そして、マガジン部や縦撃ち機能が無くなり、黒龍王のシューターと比べるとものすごい簡略化されてます。
可愛いけどしっかりしてるホルパ。
あー。完全に黒龍王シューターと共通ですね。共通でいいところは共通。大好き。
組み済みのトリガー単体。
組み立ても超シンプル。
ビッグコアを組んだ後だと、サイズの違いはあれど、上下ボディでホルパとトリガーを挟むというほぼほぼ同じ組み方なので、 トリガーユニット換装を考えなければ、これはもう完成されてる方式と言えますね。 (実際、トリガー換装もコアを分解する方式ならそんなに問題ないだろうし、 そもそもホルパ取り付けやマガジン・バレルのジョイントが共通なら、コア外装とトリガーボディは共通になるはずで、 ホルパのレパートリーやコアギミックの特殊性が発展しないと各ユニットの換装概念は無理に追求する必要が無かったんじゃないかと・・・。 楽しかったけど不完全ぽさがどうしても・・・。)
あと、これはどうでもいい重箱の隅だけど、
取説のバネのとこの図間違ってますね。こうなるのでいいと思います。気を付ける指示のとこなのに絵違うと混乱しますよね。
そんなこんなでスモールキャップシューターSの完成。
すごい洗練されてる!小さい!カワイイ!このまま腕と足と頭をつけたい!
黒龍王スーモールキャップシューターと比べても、マガジンが無い分かなりこじんまり。 縦撃ち発射のローディングを考慮しなくていいので、ボディ後部の空間やトリガーストロークもかなり最小限になっています。
ホルパ、トリガーとも、規格は共通なので入れ替えも可能そうですが、その後部空間にともなうストロークの違いはいかんともしがたそうですね。 逆にSボディに無印トリガーを付けると追押し効果増大とかはありそう。
COヘッド
さてと、コアが一通りできたので次はアーマー。ひとまずヘッドからです。
大きさ感や複雑そうなデザインのわりに案外シンプルな構造と組み立て。
完成。Gシリーズでは初?となる非人型頭部。アクスポDXやドラゴジーナと並べても楽しそう。
COアーム
グリップ機能と同時にシューターSの基部にもなるアームアーマー。その辺の関係でパーツ数はやや多め。黄色い爪とその基部になるパーツは左右共通形状で、それ以外の肩、翼、腕は左右で対称の形状になってます。
逆に言うとシューター基部とグリップ以外には意匠要素が強めなので、ウイングやアームはダボに挿すだけ。
左右対称で同じように組み立ててアームの完成。 スモールコアのホルダーとなる肩、グリップになる翼、本体ホルパに関与しない腕、全体的に大振りで、 まぁコーラオーの巨躯とバランスが取れてる。
テールスタビライザー
長い尾部分は、その尾と両足を胴体にジョイントする腰部分を含めても「テールスタビライザー」と呼ぶようです。
左右のテールを合わせて、腰パーツに下から挿入。
テールスタビライザー完成。シンプルながらボリュームあるパーツになってます。
COフット
取説的にはバーティカルフットコアまで含めて「COフット」と呼ぶようですが、コア部は先ほど出来たので、 ここでは手順的に可能でもあるので足先ユニットだけ組みます。
まぁ、足に足首パーツとカカトパーツ付けるだけなんですけどね、(だんだん雑に)
反対も同様にして、COフット左右の足先ユニット完成です。
ビッグマガジン
ビッグコア専用のマガジンまで付属。デカいだけで構成的には普通のマガジンと同様ですね。
左右を合わせてロックパーツで固定。
完成ビッグマガジン。だんだんスケール感が麻痺してきた?
ビッグキャップリング
ドラグルトや単品として既出の「ビッグキャップ」からノーマルキャップを外した「リングパーツ」のみの状態を、 ゴッドキャップの1種として収録したのがこの「ビッグキャップリング」です。大きさと軽さを両立させた、 バランスも費用対効果もいいキャップとなっています。3個付属。
バーティカルキャップ
デカビタイガーにも付属した、縦向き発射での安定性が高いキャップ。重量がありパワーにも優れます。 単品発売が無く数を揃えにくいので、ここでの付属はナイス。2個付属。
スモールキャップ
黒龍王や単品として既出の小型キャップ。スモールキャップシューターSで発射するため1個が付属します。
コーラオーGの完成
さて、今までえっちらおっちら作ってきた各ユニットを組み合わせて、いよいよコーラオーGを完成させますよ!
まずコアにマガジンをセット。ややクセのある取り付けですが、きちんと取り付ければ大丈夫。
次はコアにテールスタビライザーを装着。ここのジョイントは通常のフットアーマーと共通で、後述しますが色々楽しめます。
さらに脚側も、左右それぞれバーティカルフットコアにフットパーツを取り付けておきます。 ここのジョイントも後述しますがフットアーマーのジョイントと共通形状です。
そして胴体に両足を接続。
ちなみにここのジョイントはアーム側のジョイントと共通のようで少し違う。惜しい。 これも多分、共通にしようと思えばできただろうけど、管理できないカスタムができる状況を意図的に避けてるっぽいですねぇ。 もしくは純粋に強度を確保したのか。ここができてれば簡単に3体合体とかできたのになぁ・・・
さらに胴体にアームを装着。コアとアームの接続ジョイント自体は、こちらは一般のコアと共通です。 これも後述ですがカスタムが楽しい。ただアームが大きいのでグラつき防止の補強的な意味合いで、 肩ブロックとフットコアをつなげるダボがあって、これのおかげでこの正規の組み合わせでは全体のまとまりが良くなります。
そしてヘッドパーツ。ここのジョイントも一般コアと共通です。ほんとにビッグコアはよくできてる。
オプション的な装備なので最後になりますが、左右どちらかのショルダーにスモールキャップシューターSをはめ込みます。中々コツがいる。 なお、穴をふさいでいたツメパーツはシューターをはめ込めば勝手にある程度開きますが、射線の干渉を防ぐため直接しっかり開いた方が良いですね。
遂に、遂に完成!コーラオーG!!おっとまだまだ、ちゃんとキャップを入れましょう。
まぁ、本体のビッグキャップや肩のスモールキャップはいいとして、 特筆すべきは脚のバーティカルキャップの装填。(もちろんノーマルキャップでも入るけど)
前述したとおり下から装填。カカトがスロープになってて、そこを押し上げると中折れトリガーが小気味よくカチャンとなってキャップをしっかりと待機位置にしてくれます。
これは一種のクイックローディングで、今回縦型なのでそこまで恩恵無いかもですが、 突き詰めれば自陣シューティングエリアに散らばった弾を素早くローディングする画期的な手法になるかもしれません。 横撃ちコアはもちろん、転転がり系射玩具全般で応用もできそうです。ワンダーグレープがこんな風に発展するとは・・・
今度こそ完成!コーラオーG!!
圧倒的ボリューム感!背面のゴチャゴチャも素敵!!
ボリューム感には定評のあった黒龍王を前においてもこの圧倒的巨体。まさに要塞。
扉画像にも使いましたが、やはりこのアングルが似合う。もちろんあのパッケージのオマージュ。
その他機能
「バリアブルヒール」
フットパーツのカカト部分が変形して機体全体がやや前傾姿勢に。手前や低い位置にあるターゲットを狙いやすくなります。 あー、初期ケルペプスの「ドロップフット」の簡易版ですね。懐かしい。接地面積は少なくなるけど元々デカいのでそんなに気にならない。
「テールスタビライザー」
スタビライザーとしての機能と同時に、上面はキャップのストックができるスペースとなってます。ビッグは2個ノーマルは3個ストック可能。スモールキャップを入れるのは、幅や小ささもあってあまりお勧め出来ないです。
カスタマイズ
まずはスモールキャップシューター互換ですかね。
発売同日にトイザらスのイベントで入手できた限定カラー、コーラオーモデルのシューターを空いてる方の肩に取り付けできます。
もちろん黒龍王Gに付属したシューターも取り付け可能。
一方で、コーラオー付属のSシューターを黒龍王に取り付けようとするとボス径が微妙に違い、肩、腕のどちらにも付かないです。
これは恐らくSシューターを腕に縦付けすると装填がうまくできないことに対する 「できないならそもそも付けれないようにしてしまえ」的な一種の安全対策なのでは? いや、うっかり付けれなくなっちゃったとしたら流石にダメでしょ。意図的だとしたらちょっと過剰な対策なのではと思っちゃいます。
そんなこんなで、ちょっと賑やかになってきたスモールキャップ周辺。せっかくなので今後この辺もさらにいろいろできると嬉しいですけど果たして・・・
そして前述しましたがビッグコア周りの互換。
標準サイズのアーマーも意外と違和感なく取りつきます。
逆に標準サイズのコアにコーラオーアーマーをつけることもできます。肩の幅とかも脚コアの補強ダボと合わなくなりますがひとまずちゃんと付きます。
コーラオーの下半身に乗った黒龍王や、黒龍王の脚に乗ったコーラオーの上半身とかも面白い。
ドラゴジーナとかと合わせれば、より凶悪な火力になりますねw
あと、こっちも前述したフットコアと足先パーツが標準フットと互換する話。
つまりこゆことです。
それによって、例えばこんなことができます。
アスペクト比、合ってますよ・・・?魔神英雄伝にいたなこんな横長なの。
後は伏線的に、今回使われてないですけど、ビッグコア用のバレルも有りそうですね。
もちろん通常規格とは大きさが一回り違う。いつかお披露目されるタイミングがあるんでしょうか?
もう一つ、伏線なのか分かりませんが、このお尻の構造物、ちょっと怪しい。
明らかに何か付きそう。でも付いてない。何かしら用意されてるのかな?
まとめ
だいぶ押してしまったので、威力面とかはまた気が向いたら。いや、こいつはもう威力とかそういうんじゃないでしょ。
とにかくデカい。そして多砲門とビッグキャップ連射からくる火力もすごい。 脚コアやシューターを使った他商品とのカスタムのバリエーションも豊富です。 ビジュアル、カスタム遊び、バトル性能、どれをとっても年末大型商品にふさわしい出来と言えます。
一方で各部の拡張についてある程度可能性が感じられる部分で、なかなか完全に自由というわけでなく、何かしらの圧力で制限がかけられてしまっているような感触も否めない部分もあり、 しょうがないと思う反面、これができればさらにあんなことやこんなこともという惜しさもあります。まぁこれについては時代もありますし、発射玩具というピーキーな性質上、やっぱり仕方ないかな。
そんな感じの気になる部分も少しばかりありますが、それでもそれを補って余りある大きさのインパクト、いい意味でのおもちゃ感、制限の中でも色々と可能性を探せるカスタマイズの面白さ、それらを十分に堪能できる商品となっていると言えます。